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ホーム > ニュース > 青年局ニュース > 青年局 平成20年度 企画1 「鎌倉・葉山 歴史・文化・芸術を巡る」

去る4月19日(土)に、かながわ県連青年局では鎌倉・葉山に訪れ、鶴岡八幡宮、神奈川県立近代美術館‘(鎌倉館、葉山館)を巡りました。なお、今回は鎌倉市選出の中村省司県議に全面的な協力をいただき、大変濃密な内容での視察が可能となりました。この場をお借りし、感謝申し上げます。

●今回の視察の趣旨は2つ。
1. 鎌倉の街づくりのコンセプトを知り、歴史と観光を結びつけた世界遺産登録という大きな目標に向けて、どのような取り組みが行われているのかを学ぶ。

2. 文化・芸術の観点から神奈川、三浦半島にゆかりのあるアーティスト達の作品や建築に触れ、その土地で生まれた文化的な思想を見ることで、神奈川らしさを体感し、現在の我々の生活との結びつきを知ること。

【1】街づくりの取り組みに関しては、鶴岡八幡宮正式参拝をはじめ、鎌倉世界遺産登録推進協議会広報部会長の内海さんに同行いただき、世界遺産登録申請についての講話をいただきました。お話では、1つの建物を遺産として登録するのではなく24の施設で、「武家の古都」というコンセプトを用いて登録しようとしている点で、京都や奈良とは根本的に発想が異なり、横浜市や逗子市との連携を取って広域で申請している点が特徴的であること。
またそれと同時に、鎌倉時代に誕生した「武士の精神」が、現在の日本人の生活や文化に大きな影響を与えているという精神の分野についても継承されるべきものとして申請しているという点が鎌倉独自の発想であることをお教えいただきました。

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【2】神奈川県立近代美術館に関しては、鎌倉館と葉山館の双方の展示を閲覧するとともに、○○企画課長を水沢企画課長に美術館の設立の経緯、葉山館の建設についてお伺いしました。
美術館の「建築」のお話では、1951年に鎌倉館を坂倉準三が設計し、コルビュジェ的な西洋の建築の要素と日本の歴史的建築を融合させた極めて重要な建築であること(取り壊しするか否かが議論されている)を強調しておられ、また葉山館建設時の議論等もお話にあがり、芸術的な価値をどのように伝承し、人々に普及させていくのかという点で大変なご苦労があることを認識しました。
また、普段拝見することのできない収蔵庫(バックヤード)を見学させていただき、収蔵方法や展示する際の業務オペレーションについてもご説明をいただきました。
展示では神奈川がルーツとなっている作品が多く、我々が現在住んでいる神奈川について再発見できるものも多くありました。芸術・アートが精神的な豊かさをもたらしてくれることを実感した観覧となりました。

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三原じゅん子
あさお慶一郎